threewitches’s blog

元々は舞台・映画鑑賞が大好き。でも最近はテレビを見る時間が出来て、今までを取り返すかのようにドラマを見まくっています。そんな中、感想や独り言を思うままに書き留めたブログです。

朝ドラの夢、敗れたり。

今まで生きてきて、まだ一度も、朝ドラを最初から最後まで見たことがない。でも、今では私も録画機能付きDVDプレーヤーを持っているから、よし、この挑戦に挑んでみよう!と、果敢にも「わろてんか」で初挑戦を試みた。で、結論から言うと失敗に終わった。

 

最初は順調だった。それに、知り合いが教えてくれた、「1.5倍速で見る」という技を駆使して、録りためたものを着実に消化していった。ちなみに、この「1.5倍速で見る」という荒技。聞いた当初は驚いたけど、慣れればなんてことない。情緒あるシーンはダメだけど、普通に見れるし効率が良い。それに、役者の滑舌の良さがよく分かる!分かったところで役に立つかどうかは分からないけど(笑)。「わろてんか」における滑舌合戦で断とつトップを独走したのは、なんといっても、鈴木京香。1.5倍速で見ても、滑舌も台詞の抑揚も、なんらそこなわれることがなかった。キップのいいお母さんの役、本当にうまかったな。口では厳しく言っても、本当はてんのことを心配してるんだろうな。そりゃいきなり17歳の女の子を息子が連れてきて、その息子は仕事のいろはも全く知らなくて、稼業も潰れかけてて、ってなれば結婚を即許すわけにいかないし、何かあった時には出戻りというレッテルを貼られることもなく、てんは実家に帰れる、って思うよなぁ、と。お母さんの厳しさはそれが理由、と思って見ていた。藤吉が落ちぶれてもそれは藤吉の責任だけど。それに、アメリカから一時帰国した時にかけていた変てこなサングラス、と、髪型。あの時代はあれがアメリカンファッションだったのかもしれないけど、もうちょっとおしゃれにはできなかったものか!でも、そんな変てこなものも、あっさり着こなしてやっぱり魅力的な女性に見えた鈴木京香に拍手喝采。ちなみに、活滑舌合戦第二位は高橋一生かな。ついで広瀬アリス広瀬アリスもよかったなぁ。ハマり役だった。で、ここら辺くらいまではよかった。

 

でも、その後の展開から暗雲が立ちこみ始め・・・。おてんちゃんが年を重ねていくうちに、なんで今もって娘時代の赤い着物を着ているんだ(贅沢しなかったってことなのかもだけど、そんなことより他が気になる)?もう少し年を重ねた風なお化粧をさせてあげられないものか?子育てして、劇場を切り盛りして、朝から晩まで働いて疲労困憊!なストーリーなのに、なんでこんなにお肌がツヤツヤなんだ?クマとかやつれた感じとかもっと施してあげようよ・・。どう見たって成田凌は息子には見えないよ。それに、藤吉ってキャラは、エンターテイメントに仕上げて、なおかつ松坂桃李のイケメンをプラスしても、ろくでなしっぷりが出てるから、モデルとなった人はもうどうしようもないくらいのろくでなしだったのではとか・・とかとか、最後のは関係ないけど、段々辻褄のあわないことが増えていった。

 

それに、葵わかなもこんな演出と脚本じゃ可哀想だな、って気もしたけど、彼女のお芝居も、どれだけてんが経験を積んで大人になっていっても、いつまでも眉間に皺を寄せたしかめっ面ばかりのお芝居で、それを見るのにも途中で飽きた。実年齢と、設定年齢と、演出と、お芝居が、全部ちぐはぐ過ぎて、どれだけ見る側の想像力頼りなんだ!目に入ってくる現実を、たえず脳内変換して騙し騙し見ることに、最後は脳が疲れたと言う感じ。それで、戦争が始まる前くらいのところで見るのをやめてしまった。それでも、私の周囲では、どんどん戦線離脱していく人が出ていく中、結構健闘したほうだと思う。

 

ちなみに、冒頭の滑舌合戦。ワースト一位は残念ながら(?)松坂桃李だった。そして、藤吉は最後まで滑舌が良くなることはなく、あっさり死んだ。真っ先にストーリーから離脱した。やり逃げってこういうことだな。

 

でもでも、死ぬまでには、やっぱり達成してみたいから、今は「半分、青い」に挑戦中。